PTA広報誌を自力でつくる場合のデザイン技1

小学校中学校のPTA広報誌は、広報委員さんがデザインと印刷にかかる作成全般のために割り当てられた年間予算で、決められた回数を発行することが大半です。

予算があっても発行回数が多い学校や、そもそも予算が少ない学校など、印刷会社やデザイン会社に頼めない学校もあると聞きます。そういう場合は広報委員となった保護者たちが、自分たちでパソコンを使ってEXCELなりWORDなりでデータを作ることもあるようです。

そんな場合に、少しでも紙面デザインが垢抜けて、オシャレで、きれいに見え、「たくさんの保護者さんに見てもらえる・読んでもらえる」広報誌にするコツをまずは3つお教えします。

●色のトーンを決めておく
紙面を作る際にその場その場で好きな色を使っていたら、4ページや6ページなど情報量が増えるたびに色数も増えてチグハグな印象になってしまいます。(図の右側がチグハグな例です)

広報誌をキレイに作るコツ

どんな分け方でもいいと思いますが、全体で4~5色に押さえられたらきれいになります。ここでは分け方を2例お伝えします。

例えば、「運動会」や「音楽会」などのタイトル周りで1色、文字の色を決めて1色、コメントを書き込む吹き出しイラストで1色、写真を囲う線の色で1色、、、と場所によって分けるやり方。

もう一つは例えば、運動会のページはベージュとオレンジの2色、音楽会のページはピクと紫の2色、先生紹介は水色とグレーの2色などと決めて、それぞれの濃淡やグラデーションで見え方のバランスをとってみるやり方もいいですね。

●見出しから本文までの階層と文字サイズを決めておく

文章は、
1、タイトルを記す大見出し
2、その説明をする中見出し
3、さらに詳細を文章で伝える本文
4、写真の横に小さな補足をするキャプション
この4つの階層程度に収めておいて、それぞれの文字サイズやフォント、できれば行間などのルールを決めると美しくなります。

広報誌をキレイに作るコツ

右の図のように、タイトルであるべき太字や大きなサイズの文字が色々な場所に散っていると、どこから読んだらいいか戸惑いますよね。(図の右側がチグハグな例です)

人間の目が左上から右下に流れていくことも考え、横書きの場合は左上にタイトルを置いて、そこから階層ごとに文章を添えていくと、読み手にストレスを与えません。

●余白ルールを設定して守る

色と文字にルールが定められたら、あとは余白さえ守れば垢抜けデザインの完成です!

余白は用紙の四辺に対してのものと、写真と写真の間、写真と文字の間、ページの間などいろいろなところに存在しますが、これにも全てルールを設定します。

広報誌をキレイに作るコツ

四辺は、紙の端から1cm~1.5cmあると美しいです。一番上にあたる写真は全て、端から1cmとなるように、など。(図の右側がチグハグな例です)

あとは、写真と写真の間は5mmとか、写真と文字の間は8mmとか、正確に測らなくても大丈夫ですが、見た目でズレを感じない程度には揃えておくと、レイアウトがぐっと整いますよ。

きしもとデザインは個人事業やお店の名刺やチラシなど印刷ツールの女性目線のデザインと制作をしています。制作事例はこちら。お気軽にお問い合わせください。