用紙サイズを示すA4やB5のアルファベットと数字の謎

先日テレビのクイズ番組で出題されていたのですが、用紙のサイズを示すA4とかB5とかいう規格について、出版や新聞、広告デザインなどの紙を扱う業界でないとその意味や由来って知らないのではないかなと思います。

一般的によく使うのは「A4」ですよね。コピー用紙で一番使われているので会社でも学校などの配布物にもよく使われます。ノートもこのサイズが多いです。

次によく耳にするのはA4より一回り小さい「B5」だと思います。昭和の時代に小中学校を過ごした方たちにはなじみのあるいわゆる大学ノートと言われていたノートはこのサイズが多かったはずです。

さて、このサイズの近いはずの2種類の規格でも、数字が「4」から「5」と大きくなったり、「A」と「B」の違いがあったり、、、なぜ?

きしもとデザインブログのノートと紙

まずは数字の意味。

A4より大きめの「A3」というのも聞いたことがあると思います。会社や学校でも情報量や目的によっては、A3を折りたたんでA4にして4ページの見開き型ブックを作ることがありますよね。

折りたたんでA4ということは、A3はA4のちょうど2倍のサイズです。数字が少ないほうが大きいということになりますね。

つまり、設計図やポスターなどに使われる大きなサイズになると、あまり耳にしたことがないかもしれませんが、A2やA1、そしてA0というサイズが存在します。

その逆ももちろんあってA4の半分はA5といい手帳などに使われています。もっと小さくA6やA7というサイズまであり文庫本やメモ帳などに多いサイズです。

B版でも同じで、一般的にはB5が一番使われますが、その倍はB4といって新聞の折り込みチラシ等のサイズです。もっと大きくなると電車の中吊りポスターに多いB3サイズ、そしてB2からB1、B0まで存在します。

数字が大きくなる=つまり神のサイズが小さくなる方は、AもBも9くらいまでいくと名刺より小さい手のひらサイズになってきます。

A版とB版の紙のサイズの説明図

次にアルファベットになぜAシリーズとBシリーズがあるのか。

A4に代表される「A版」という規格はISO国際規格の世界共通サイズなのです。

ドイツが発祥と言われていて縦横比は「ルート長方形」と呼ばれる、1:√2で作られています。約1:1.414だそうですが、実はこれは何度半分にしていってもどこまでも同じ形の長方形が続くという美しい比率。

そして「B版」は美濃紙という和紙の縦横比が基準となって広まった、日本国内でしか使われていない規格サイズです。Bシリーズのサイズは海外では通じません。こちらも縦横比は「ルート長方形」で構成されています。

ちなみに、A版で一番大きなA0サイズは、面積がジャスト1平方メートルなんですよ!

黄金比や白銀比など、古来から美しさにこだわって作られたものは、やはり現代まで受け継がれるのだなと感じますよね。

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