プロを極めた紙屋さんのおはなし

以前一緒にお仕事をしていた紙の加工屋さんで、紙を見て触るのはもちろんなのですが、舐める方がいました。

たしか、商品パッケージとなる箱を作りたいときに「この紙に近い見た目が出したい」とサンプルを見せながら相談したときでした。

PPというフィルムが貼られていたので見た目と手触りでは難しかったようなのですが、そのPPフィルムを剥がしたと思ったら「ちょっと失礼します」ってペロッて。

「へ?」って私はきっと興味津々な顔をしてたと思うのですが、その加工屋さんはそれで紙がわかったようです!聞くと、使われている素材や舌触りで製紙会社や用紙が特定できるとのこと!

用紙が積み上げられた写真

「舌触り」という言葉をまさかお料理じゃなく紙で使うことがあるとは驚きました。

舐めた姿はビックリしますが、それで私の探していた用紙が特定でき、希望が叶うカタチで加工やインクが乗せられたのでとても助かりました。

デザインって色やレイアウトを決めるだけではなくて、そのデザインが表示されるもの、紙は当然ですけど、PCの画面だったりスマホの画面、ビルの壁や、バスの車体なんかも、表示される先で人々が見るシーンを想定して考えますよね。

つまり、自然光があたるのか人口光のもとなのか、そのときの陽の角度、見る時間と想定されるシーンなど、紙ならば手触り、厚み、インクが乗ったときのテカり具合、写真の再現性、、、

こういった条件からベストな媒体を選ぶので、叶えたい色と加工をだしてくれたその加工屋さんはやはりプロフェッショナルですよね。

きしもとデザインは個人事業やお店の名刺やチラシなど印刷ツールの女性目線のデザインと制作をしています。制作事例はこちら。お気軽にお問い合わせください。